どらねこ路地裏研究所

医療や福祉、社会のことを路地裏から見て考える

パパの産休①

トレンドです。

悪いとは言いませんが、パパにもママにも気の毒なところがあるなーと。

 

昔は、産後21日間は「産後の肥立ち(ママもベビーちゃんも回復しよく育つこと)」と言われ、ママは授乳やおむつ替えなどベビーちゃんのことだけをし横になって、あとの炊事、洗濯、掃除などもろもろのことは、大体おばあちゃんにしてもらっていました。特に水仕事をしてはいけない、ムリをすると後から体の不調になって現れると言われていました。そして21日目は「床(とこ)上げ」と言ってお布団を上げてお祝いしました。

 

今は、体格や栄養状態もよくなったせいか、入院期間も前は正常分娩に1週間程度でしたが今は5日ほどと短くなっています。それでも、ポンと産まれるわけではありませんから、母子ともに命にかかわることです。印象ですが、日本の女性のお産は軽くないのかもしれません。それでも母体の安全と新生児の死亡率の低さはすごいものがあると思いますし、それほど大事にしてきたのだと思います。

 

でも今、この「産後の肥立ち」の21日間を確保してもらえていないかもしれません。家事をしながら生まれたてのベビーちゃんのお世話をする、おばあちゃんに何らかの事情でお願いできない、実家から遠い、里帰り出産できない、おばあちゃんと仲が悪い、おじいちゃんの介護がある、もろもろ…

 

それは大変だ、そうだ、パパにやってもらおう

パパに産休を出そう(パートナーの出産にかかわる育休と、いうことらしいです)

 

いないよりは、何倍もいいです。

屈強なシロクマではないのですから、一人ではムリです。サルだって群れの中で育てます。

子育て、特に産まれたては、一人ではムリです。

でも、初めての子なら、ママもパパもどうしたらよいのか、わからない

 

この「産後の肥立ち」の慣習は、産後一人ではなく、育児や自分の体について相談したり教えてもらったりできるという精神的な支えも大きいです。

「ゆっくりねててね、赤ちゃんのことだけしていればいいから、あとはしておくからね、何か食べたいものはある?」と

やさしく、ゆるーく、言ってほしいのです。

産後の尋常ではない日々を、安心に過ごせることにつながります。

 

パパの産休

やむを得ない社会状況が背後になるのかもしれません。

でもやはり、「ゆっくりねててね」、21日経ったら「おめでとう、床上げだね」と大事にしてもらいたいと思ってしまいます。

(次は、パパについて考えてみたいと思います)

 

「お昼の12時に起こしたほうがいいですか」

少子化ついでにベビーちゃんの話ですが

子どもは産まれると、大体3時間おきくらいにミルクを飲みおむつを替えてもらい、あとは寝ています。若くて学歴もあり真面目なママの、2ヶ月くらいの子の相談の中のひとつに「お昼の12時に起こしたほうがいいですか?」というのがありました。

(?)起こしてミルクを飲ませたほうがいいのか、ということです。育児書やネットには朝起きてミルクをあげ、大体3時間後に起きてまたミルクを~と書いてあったからです。

 

初めての子は何が何だかわかりません。

そして産前産後の女性は尋常(普通の感覚)ではないので、多少のことは大目に見て下さい。

自分の子ですが、何をどうしたらよいのか、ちょっとしたことでも取り返しのつかないことになったらどうしよう、これは何?どういうこと?どうしたらいいの?本やネットにはなんて書いてあるの?

 

私も2番目の子が寝息も立てずにあまりに静かに寝るものだから、ちゃんと生きているのか心配になりちょっと起こしてみたら、産後の手伝いに来ていた母に「お前、何してるの」と言われました。

 

昭和のベテランママに「寝てたらラッキー、仕事はかどるしー」と言われても、おばあちゃんに「赤んぼなんてそんなものだよ、用事があれば泣くから」と言われても

本やネットに書いてあることのほうが正しいと思ってしまいます。

学歴が上がるほどにその傾向は強くなるようで、書かれているように、説明されているようになるはずだ、なるべきだ、ならないとおかしい、病気かもしれない、、、不安はどんどん広がって行くかもしれません。

 

ベビーちゃんは自分の子で、人間の子で、生きものです。

だんだんと、有難い本やネットの情報は目安で、完璧にそこに書かれているような子はいないことに気づき、様子を見ながら、あーかな、こーかなとやって行くしかないことに気づいて行きます。

 

ベビーちゃんも同じ人間ですから、ぐっすり気持ちよく寝ている時に、起こされたくはないですね(でも大丈夫です、ベビーちゃんは起こされたことなど覚えていませんから👶)

少子化だそうで…

このあいだ、月曜だから空いているだろうと思って映画館に行ったのですが、子どもたちであふれていて、漏れ聞こえてくるところ運動会の振り替え休日で人気の映画をママたちと見に来ていたんですね。

少子化って、、こんなにいるんですけど~

 

今や子どもたちの楽しみはお金のかかる楽しみで、外じゃなくて、家の中でもゲームもお金がかかるし。路地や公園で、子どもだけで完結するおにごっこやかくれんぼなどしている子は、いないんじゃないでしょうか。危ないし…路地も車が通るし公園だってケガしたりさらわれるかもしれません…

 

少子化って、問題になるのは将来の労働力や納税力、、経済と政治ですね。

この「化」て、老化と一緒で「なりそうだから」ということで、高い美容クリームを勧められているような話です。老化するのは私です。心配してくれてありがとう、でもそのクリーム、エライ高いけど

 

子どもを産むのは個人的なことで、動物としてはごく普通のことで、でも人間が生きて行くには経済もことも政治・社会のこともあり、でも今、

子どもが産まれなくなったのは、大変だからじゃないですか。

戦前は家の働き手や老後の扶養のために、子どもがいないことが大変なことだったと思いますが、今は産んだら大変なんですね~経済的、時間的、精神的、空間・物理的、人間関係的、、、(私も子どもが3人いますがお陰様で皆大人になりました)

 

でも子どもはかわいいし、無条件に人間の希望です。

少子化という話と、実際に子どもを産む話とはちょっとイコールではない。

少なくなるのが問題という以前に、産んで育てるのは私たちなんですけど~

経済的、時間的、、、数知れない大変さのカケラが横たわっているのですから、少子化の原因はこれだ、というわけにはいきませんよね

もうこうなったら、産んでもいいか、まぁ産んでも大丈夫かってゆるく考えられるようになればいいですよね

 

それにしても、お金のかかる街中に、子どもたちがたくさんいます(う~ん、あなたの家でも運動場でもないから~年寄りは、ちと疲れる・・)